カーニバル その2

Weiberfastnacht(木曜日)というのは、敢えて訳せば「女のカーニバル」・・・ですか。

この日は、どんな女性でも男性のネクタイをハサミでちょっきんカットし、頬にキスをしても良いという何とも欧米チックな習慣があるのです。女性無礼講の日なんです。駅で見かけた素敵なサラリーマンでも、密かに社内でカッコいいと思ってる同僚でも、大学のダンディな教授でも、「女」なら誰でもチョッキン&ちゅ♪が許されるのです。しかも「あのぅ・・・ちょっといいですか・・・」なんて慎ましく控えめにやってないで、突然目の前に現れて「ちょきっ!ぶちゅっ!」と言ってしまってもOKのようです。


私は、実は当日(木曜日の朝)授業の中でその習慣を知ったので、この何とも楽しげなお祭りに自ら参加する事はなかったが、教室では生徒達が集まると朝からウクライナの・・・名前忘れた(T_T) 彼女が明らかに途中からチョッキンされた中途半端なネクタイを3本くらい持ってにんま〜りしていたのをよーく覚えている。「1本は電車の中で・・・」って楽しげにみんなに武勇伝(?)を話していた。


この楽しい楽しい「女のカーニバル」木曜日は、カーニバルの幕開けともいえる日で、この日は朝からサラリーマンも修理工場のおやっさんもパン屋さんも、道行く人はみんな仮装している。20代や30代の「カーニバルなんて子供のお祭りさ」とクールにとらえてそうなお兄さんも激しくメークして歩いている(笑)話によると、会社でもそのままの格好で普通の顔して朝から仕事に取りかかるそうだ。マクドナルドのドナルドみたいなかつらとメークで「もーげーん!これコピーしてくれる?」とか笑えるよなぁ。


さて、次回はドイツ第一の規模を誇るケルンの町でのカーニバル行進に参加した私のあわい恋について・・・