イタリア旅行 その4

もともと一人旅の予定だったのに、フィレンツェでは色んな人の出会いが待っていた。これだから旅はやめられない。だが心機一転、今度こそ本当に一人でローマに移動。


フィレンツェからどうやって列車に乗って行ったか全く記憶にない。でもローマに到着した時のことは絵が描けるくらい覚えてる。花の都とは打って変わってガサついた汚い駅。悪い人もうじゃうじゃいそう。でも!!!このローマのテルミニ駅の構内で買った立ち食いそば・・・じゃなくて立ち食いピザの美味しかったことったら!!!衝撃的なピザの味だった。5つ星レストランでも出せない味。・・・ってくらい美味しかった。何これ?何が違うの?しかもSとLがあるんだけど、Sでもデカい◎ みんな幸せそうな表情でほおばってた訳だよ。駅の立ち食いでこんなハイレベルなピザを食べてる人たちだもん、そりゃ舌は肥えてるな。これはローマの食事が楽しみになってきたぞ。


ピザに満足して、幸先イイ旅の予感に浸ったままとりあえず駅裏に取ったホテル、じゃなくてユースホステルに直行。なんでユースホステルなんか取ったのかな?そんなに貧乏学生だったのかな(・・? ローマはスリやひったくりが多いから気をつけろ、と散々注意されて行ったから「日本人対象」なら安心、と思ったのかな? 3つ星レベルのホテルでも部屋の荷物取られるかも!と警戒したのかな(笑)


行ってみると確かに日本人対象で、受付のお姉さんがアカぬけた感じのジャパニーズ。突然日本語が使えてめちゃくちゃホッとした。ホッとして脳からドロドロと何かが垂れ流れてきそうなくらい気が抜けた。周囲にたむろしてる兄ちゃん達もみんなジャパニーズ。不思議だったなあ。そういう意味では当時はヨーロッパって遠かった。世界が広いのは良いことだ。どこに行っても日本人がいて日本語通じて当たり前なんて何にも面白くない。言葉も通じない、お金も満足に数えられない、風習も習慣もさっぱりわからない、食べていいものかどうかもわからない、何もわからない、そんな所を旅する事こそ異国情緒じゃないか。・・・なんて思っていたのに、今や子の親となって知らぬ間に守りの生活に入っちゃったな。治安が悪いとか、暑い、寒い、汚い、そんな過酷で劣悪な海外旅行をしようもんなら即行ヘタレそう。適応能力が激しく低下している気がする(´・_・`)



フィレンツェと同じように、ホテルに荷物を置いて即座に街へ出る。とにかく歩いた。ローマは結構広いのだけど、バスを使ったのは1回だけ。あとは全部歩き倒したった。歩くと小さな発見もあるし、街の事が良くわかる。とりあえず西へ。最終地点はバチカン市国サン・ピエトロ大聖堂だけど、そこに行き着く手前にもどうしても見たいものがいくつかあった。その1つがSan Pietro in Vincoli(サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会)だ。