2005-01-01から1年間の記事一覧

Advents (待降節)

Advents(アドヴェンツ=待降節)という言葉を知り、その言葉が2年半の間に随分身近なものになった。2年半の間にクリスマスは2回しか来ないはずだが、毎年約4週間あるAdventsの期間に、浴びるほどこの言葉を遭遇する。 近頃では、日本でも「アドヴェンツ・カ…

ヴィルヘルム2世

通っていた大学の語学コースでは、Mittelstufe(中級クラス)にいた。このコースはそもそも外国人の為の大学入試予備校みたいなものだ。よって中級クラスあたりになると、文法や基本的な事を再確認しつつ、ヒアリング・読解力に加えて、表現力というモノが要…

東のはるか彼方

ドイツに身を置いているという事は、当然すべての視点はドイツ発信になる。 世界地図を眺めてもセンターはドイツ@ヨーロッパ。 ニュースを聞いていても、天気予報を聞いてみてもドイツの話題からスタート。たとえ日本のニュースがあっても、遥か東の彼方で…

Tee(紅茶)

ドイツの夏は短い。悲しくなるほど短い。そして長く暗い冬は、凍てつく寒さが毎日続く。冬ほど「あぁ北国にいる」と実感したものだ。それでもボンのあるNordrhin-Westfalen州はライプチヒのような東独地区と較べれば寒さはまだマシな方で、雪の降る回数も名…

Fete(パーティ)

ドイツの若者の間で、あちこち頻繁に開かれるパーティは何故か「Fete」と呼ばれる。パーティと英語で言っても当然通じるが、「Fete」が一般的。微妙なニュアンス差があるのだろうか、と思うがはっきり分からない。 あらたまって考えてみると、パーティの方が…

老夫婦と若者の諸事情

月並みな感想かもしれないが、2年半の滞欧生活において、最後までプラスのイメージとして残ったものに、あちらの老夫婦の姿というのがある。 一度でもヨーロッパを旅行した事があれば(日本人なら)必ず目に留まるだろう。小さくてまんまるなお婆さんと足取…

Markt

ドイツでは、ほとんどの町にMarktplatz(マルクト広場)なるものがある。市庁舎や教会、劇場、本屋などが広場に面している事が多く、町の大小こそあれ、通常どこの町でも中心部に位置する広場だ。Markt(英語でいうマーケット)というだけあって、毎日どっさ…

Mensa

メンザは「まずい」というのが、アジア人留学生(または一部特定のグルメと言われる国出身の学生)の間での常識であった。でも、安さには勝てない。日中を大学で過ごす学生にとって、メンザのボリュームたっぷりの食事は実に経済的&効率的と言える。知り合…

物価について (主に食事)

ドイツの物価は、全体的には大体日本より('95〜97年当時)20%くらい安価な印象があった(円の変動で明確には表し難い)。中でも、文房具などの日用品含む生活用品、食材、公共の乗り物料金(割引システム含む)は安く感じて嬉しかった。 一方、外食産業は…

Telefon

見知らぬドイツ人との会話もたいしてビビらずこなせる程度に日常会話ができるようになってきても、どうしても慣れる事のできないドイツ的習慣が一つあった。これだけはどうしても乗り越えられなかった。 それはタイトルにある 「Telefon」 。 ドイツ語では・…

超カルチャーショック

ドイツにいる間、特にその初期には「カルチャーショック」というものをほとんど「日常的」に感じていたものだ。 もちろん、時間と共にドイツでの生活が自分の「日常」になってしまうのは必至の事で、それなりに徐々に薄れていく。時間の流れに身を任せて、我…

nach Rothenburg (ローテンブルグ その4)

駅のおじさんは、実はひとつしかないその窓口の向こうから、私達ふたりを四六時中見ていた。 教科書と紙とペンを持ち出して、何やら必死になっている姿を不思議に思っていた事だろうか。とりあえず不審な外国人と怪しむには我々はおぼこすぎたに違いない。何…

nach Rothenburg (ローテンブルグ その3 )

私たち二人は途方に暮れた。 ドイツに着くなり、大変な事になってしまったと思いながら、一方で「これぞ異国の旅の醍醐味!」とばかりに、身の上に起こったハプニングを客観視している自分が確かにいた。ブラウン管の向こう側にでも行ってしまった気分だった…

nach Rothenburg (ローテンブルグ その2)

フリータイムは2時間。 ところが、思った以上に指定された集合場所であるバス停が遠かった。既に記憶が定かではないが、小雨が降ったり曇ったり晴れたりを繰り返したりしたような気もする(記憶が脚色されてるかも)。時計を何度も何度も確認しながら、二人…

nach Rothenburg (ローテンブルグ その1)

中世の宝石と言われるローテンブルグと言えば、ロマンチック街道の中でも1,2位を競う日本人好みの可愛らしい町だ。・・・ただ、このブログは観光ガイドではないので、細かい内容は上記リンクをたどってみて下さいましm(_ _)m 長く滞在して住民となってしまう…

nach Kassel(カッセル旅行) その2

ドイツでは、まず中央駅に着いたらInformationに赴くといいと思う。その町の観光名所や行き方をバス路線図などと一緒に分かりやすく記載したStadtplan(=地図)が無料でもらえるからだ。 U-Bahn(=地下鉄)・バス・S-Bahn(=路面電車)の路線図と各観光名所の下…

nach Kassel(カッセル旅行) その1

留学から一年半の9月。日本から友達が来て、一緒に小旅行をした。 行く先はKassel(カッセル)。 通っていた大学のあるBonn(ボン)からREとICを乗り継いで約4時間強。日本で電車で4時間と言うと、「うっ、遠い・・・」と瞬時に思うが、「世界の車窓」という…

Afrikanische Gerichte(アフリカ料理)

前回に引き続き、学生寮で体験した国際料理のうち特に頻繁に頂いた料理の一つにアフリカ料理がある。 ドイツに留学に来ているアフリカ人は意外に多い。チュニジア、コートジボアール、コンゴ、ザイール、ナイジェリア、カメルーンなど、やはりアフリカの中で…

Kartoffel mit Sausse

学生寮では、時々気分が乗ると仲の良い寮生を誘って食事に招待し合ったりした。 招待と言っても店でおごるのではなく、共同キッチンで何か得意な料理を作って一緒に食べる程度の事だ。国籍も様々だから、たかだか3人集まっただけでも国際料理を味わえる(^^) …

久々の更新(^^

こんなにも時が流れてしまった…(><) ドイツでの生活において、唯一の「自分の空間」は学生寮のちっちゃなちっちゃな部屋、38号室の私の部屋だけであった。留学生活に慣れてしまう前から、ある意味ただ一つの心安らぐ場所と言えた。 私は、自分が日本人で…

Zauberwort −おまじない−

ある日、日独ハーフのサンディが部屋に一緒にいた時のこと。 彼女は日本語をマスターしたい。私はドイツ語を向上させたい。 二人の学びたい語学力には、やや サンディ>piccolina のような感じ。 それでも一緒にいるのはそれだけで勉強になった。 机の上にあ…

In einer Kneipe(居酒屋での事)

ある日、寮の友達3人くらいで居酒屋に行った。居酒屋という単語から連想されるのは、日本人なら座敷、小鉢料理、ビール・中ハイ…といった所だろうが、ドイツでの居酒屋はまるで異なる。まず、座敷はない(笑)。「Kneipe」という単語から私が想像する映像は…

Magenschleimhautentzuendung

ここ数日、流行のインフルエンザB型にやられて苦しんだ。うぅぅ・・・ 2年前、初めて感染して高熱にうなされ、一晩中のたうちまわって(←ちょっと大げさ?^^)正月明け早々救急車で運ばれた辛い経験以来、毎年子供と一緒に予防接種打っているのに・・・ 予防…

三島由紀夫論/進藤純孝

最後の三島由紀夫論に関して、気に入った言葉が抜き出してあったのでここに 記しておく。 現代の不思議な特徴は、感受性よりも、むしろ理性の方が(誤った理性であらうが)人を狂言にみちびきやすいことである。 …どうしてこんな言葉に気を留めたのかな。も…

Das Kunst-Paket

河童がのぞいたヨーロッパ/妹尾河童

デキゴトロジー/週間朝日風俗リサーチ特別局

火垂るの墓/野坂昭如

ベニスに死す

Galaxy express 999(上に同じ…m(_ _)m)