D氏のお土産

Liebstadtの町

D氏が日本から個人輸入してくれたお土産はすさまじい量だったが、カップ麺やらの日本食など細部はおいといて(あっ!)お誕生日プレゼントにスポットをあてようと思う。


D氏とは共通の友達がごまんといた。その友達一人一人の声をカセットテープにぎっしりと詰め込んで届けてくれたのだ。うちの両親の声まであった。デッキのこちらで「頼むからマイクを向けんでくれ」と言いたげなシャイな人達の雰囲気まで、そのテープからは伝わった。


ドイツへ来てたった3ヶ月とは言え、初めの3ヶ月は3ヶ月目からの3ヶ月とはまるで質が違う。気合も違う。ハードルも違う。買い物するにも隣人に何か質もしようにも、学校の授業へ行こうにも、すべてが「肩に力入って」しなければならない。無意識に行動できるレベルに到達していない。


この濃密な時間の一区切り目で突然訪れた日本からの贈り物は、なかなかに心に響いた。遠い海の彼方で、留学生活を確かにスタートさせていた自分を、改めて痛感した瞬間だ。


…そして、なーんにも考えずに言葉がすんなり入ってくる事が、あらためて不思議で不思議でしょうがなかった!

「私って…日本語ペラペラなんじゃん!すごいじゃん!」と自信をつけたものだ。こんな気持ちって、国内じゃ気がつくことできなかっただろうなぁ。